神奈川県綾瀬市がドラマのロケ地として人気。その秘密とは?

神奈川県綾瀬市は、ドラマ撮影を観光につなげるロケツーリズムに取り組んでから、まだ3年弱。
しかし、今ではロケ隊の中で知らない人はいないくらい、人気のロケ地となっています。
なぜ、そんなに人気なのか、その秘密を探ってみたいと思います。

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東京から日帰り可能


by コトバンク

どうしてもこの場所を撮影したいというランドマークがあれば別ですが、それ以外はこれが一番重要な点かもしれません。
東京から日帰り可能ならばテレビ局に戻ってから別の作業を行なうことも可能ですし、宿泊代も必要ないためです。
綾瀬市は電車で移動する場合、どこの駅からもバスに乗らないと行くことができないのでかなり不便です。
しかし、ロケ隊は車で移動するため、東名高速道路の海老名インターから約15分で綾瀬市の中心部に到着することができます。
東京から東名高速道路の海老名インターまでは1時間弱です。
また、東名ハイウェイバスや小田急箱根高速バスに乗り綾瀬バス停で下車すると、徒歩20分程で綾瀬市の中心部に行くことが可能です。
2017年度中には綾瀬バス停付近にスマートインターチェンジが完成する予定なので、移動時間がより短縮されることでしょう。

サポート体制が万全

神奈川県綾瀬市では官民一体になって、ロケを応援。
「綾瀬ロケーションサービス」では、公共施設との交渉・民間施設と事前に打ち合わせ・ロケ地でない建物に利用交渉・市内ロケ弁取扱い店の紹介を代行しています。
登録制の市民エキストラは約300名、ロケ地候補を一般公募する、など市民の協力も得ています。
2014年4月に「綾瀬ロケーションサービス」を開始する前から、あやせ市ブタッコリ〜ロケ隊(通称ブタロケ隊)と綾瀬市商工会が共同で綾瀬市の食材を使用したお弁
当や「あやせぶたメンチ」などを開発。
2015年に開催された、ロケ地やご当地グルメで行きたくなったふるさとを決める「第1回 全国ふるさと甲子園」であやせぶたメンチは5位に入賞しました。
今年の大会にも、郷土料理「豚すき」の旨味を楽しめる「あやせとんすきメンチ」が登場予定です。
「あやせとんすきメンチ」はロケの出演者に差し入れされることもあるようです。
また、今年1月には「第7回 ロケーションジャパン大賞」の撮影サポート部門を受賞したことからも、綾瀬市のロケ地としての人気の高さをうかがい知ることができます。

ロケ地としても理想的

東京都足立区綾瀬と勘違いされるほど知名度が低いことが、神奈川県綾瀬市でロケツーリズムをはじめるきっかけになったのだとか。
しかし、米軍厚木基地も厚木市ではなく実は綾瀬市(と大和市)にあるんです。
「ロケなび」というWebサイトには、「一度で色々撮れるまち、綾瀬市」というキャッチコピーが掲載されています。
綾瀬市は程よく田舎で、自然も家も工場も商業施設も揃っているので、そこもロケ地として人気の秘密なようです。

もちろんロケツーリズムも

綾瀬市では、ドラマを見て訪れる人に満足してもらえる取り組みも行っています。
綾瀬市役所の1階では、昨年の1月からロケで訪れたドラマ出演者のサイン色紙や台本などを展示しているので、ドラマのファンはそれを見るのも楽しみの一つかもしれません。
また、綾瀬市商工会が「綾瀬おさんぽマップ」を市内の各所で無料配布しているので、マップ片手にロケ地めぐりを楽しむこともできます。
「あやせとんすきメンチ」も市内の3ヶ所の店で販売中なので、グルメも楽しむことができますよ。

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